蜜は採るものではなく、お裾分けしてもらうもの。蜂たちが集めた蜜のうち、ほんの一部を私たちが分けていただく。それがこの農園の養蜂のかたちです。

巣箱の場所

巣箱は、二箇所に置いています。ひとつは島の南斜面、自分たちのメインの畑の中。レモン・ライム・キウイが植わる畑で、ここで採れる蜜は「キウイとれもんの畑」シリーズになります。もうひとつは海に近い別の南向きの斜面。畑主の方から場所を借りて、まわりに広がるアボカド畑とみかん畑にお邪魔するかたちで巣箱を置かせてもらっています。「アボカドとみかんの畑」シリーズの蜜は、ここで育てられている花のおこぼれを、蜂を介していただいたものです。

キウイ棚の下 · Beneath the Kiwi Trellis
夕暮れの巣箱 · Hives at Dusk

採蜜のとき

朝の五時、まだ蜂たちが半分眠っているうちに巣箱を開けます。煙はほとんど使わず、刺されないようにそっと、枠を一枚ずつ持ち上げて、蜜の溜まり具合を見ます。採るのは、来年の蜂たちの分を残してから。

◇ A Catalogue of Honey Sources

畑に咲く、六つの花

— 01 —

みかん

Citrus unshiu

April — May 甘く繊細な香り。爽やかな酸と、奥にかすかな苦みが残る蜜になる。

— 02 —

アボカド

Persea americana

May やや色濃く、独特のコクがある蜜。花の時期はみかんと重なる。

— 03 —

レモン

Citrus × limon

May — June 果皮の精油を思わせる、香り高い透明な蜜。

— 04 —

キウイ

Actinidia deliciosa

May 蜜は出さない花。けれど豊かな花粉が、蜂の大切なタンパク源になる。蜂は通い、代わりに花粉を運ぶ。瓶には入らない、もう一つの分け合い。

— 05 —

百花

Hyakka — mixed wildflowers

Year-round 野草・草花が入り混じった、季節ごとに表情が変わる蜜。

— 06 —

ニセアカシア

Robinia pseudoacacia

May 色の薄い、上品な甘さ。今年は花の付きが少なめだった。

畑のルール

  • I. 蜂が花を選ぶ。人間は、そのお裾分けをもらう。
  • II. 農薬は基本使わない。
  • III. 採蜜は加熱せず、漉して、そっと瓶に。
  • IV. 巣箱を開けるのは、必要なときだけ。