柑橘の畑
海に向かって落ちる南斜面に、季節をずらしながら六つの柑橘が育っています。
畑は大三島の中で、いくつかの土地に分かれています。場所ごとに地形が違い、植えている品種も少しずつちがいます。
メインは島の南斜面に広がる畑で、レモン・ライム・キウイが植わっています。海に近い別の南向きの斜面には伊予柑、平坦地に八朔と、レモン・柚子の畑。どれも瀬戸内の、海と陽射しが近い場所です。
傾斜地と平坦地
海のすぐ近くで南向きの傾斜地にあるのは、レモンの畑と伊予柑の畑。傾斜地は機械が入りにくく、ほとんどの作業を手作業で行いますが、水はけがよく、海風が病気を運び去ってくれる。柑橘にとっては理想的な環境です。八朔やレモン・柚子の畑は平坦地にあり、こちらは作業が楽な代わりに、傾斜地ほどの水はけは望めません。場所の性格に合わせて、品種と育て方を選んでいます。
畑にある、六つの果実
レモン
9月 — 4月 畑の主役。9月のグリーンレモンから翌春の黄レモンまで、長く採れます。皮の香りを大切に、無農薬で育てています。
ライム
10月 — 12月 数は少ないけれど、香りの強さは抜群。南斜面のレモン畑に混ざって植わっています。
柚子
11月 — 12月 果汁よりも、皮と香りの果実。冬の料理にひと振り、湯に浮かべてひと風呂。島の平坦地で育てています。
キウイ
11月 — 12月 柑橘ではないけれど、島の南斜面で柑橘たちと並んで育つもう一つの果実。棚に絡む蔓と大きな葉が、夏には木陰をつくります。
伊予柑
1月 — 2月 愛媛を代表する柑橘。香りが強く、果汁がしたたるほど多い。海に近い南向きの斜面、海風のなかで甘みが増します。
八朔
2月 — 3月 ほろ苦さと爽やかな酸味が持ち味。島の平坦地で育てています。
一年の畑仕事
冬は剪定。春は花を見守る。夏は摘果と草の管理。秋は収穫と、来年の準備。畑のリズムは年々少しずつ変わっていきますが、大筋はずっとこの繰り返しです。
急がず、止まらず、ゆっくりと。